「何回言っても勉強しない」「スマホばっかり触ってる」——受験生を持つ親なら、一度はこんなモヤモヤを抱えたことがあるのではないでしょうか。
つい口を出したくなる気持ち、すごくよくわかります。わたし自身も、子どもが受験期に入ったとき「このままで大丈夫なの?」と毎日のようにソワソワしていました。
でも実は、親がよかれと思ってかけている言葉が、子どものやる気をじわじわ削っていることがあるんです。今回は受験生の親がやりがちなNG声かけ5つと、代わりにどう接すればいいかをまとめました。
受験生の親がやってはいけない声かけ5選
①「勉強しなさい」の連発
親の定番フレーズですよね。わたしも数えきれないほど言ってきました。
ただ、心理学では「自己決定理論」という考え方があって、人は自分で決めたことにしかやる気を持続できないとされています。「勉強しなさい」と言われると、「やらされている感」が強くなって、自分から机に向かう気持ちが薄れてしまうんです。
子ども自身も「やらなきゃいけない」ことはわかっています。わかっているのに言われるから、余計にイラッとくる。大人だって同じですよね。ダイエット中に「食べすぎじゃない?」なんて言われたら、もう何も聞きたくなくなりませんか。
②「○○ちゃんは△△高校に受かったのに」——成績比較
友だちやきょうだいと比べるのは、親としては「発奮してほしい」という気持ちからだと思います。
でも、子どもにとっては「自分はダメな人間だ」というメッセージに聞こえてしまいます。比較された相手との関係も悪くなりますし、自己肯定感がガクンと下がります。
比べるつもりはないのに、つい口をついて出ちゃうんですよね…
比べるなら「過去のわが子」と。先月より漢字テスト3点上がった、とか。小さな成長に目を向けると、親子ともに気持ちが楽になりますよ。
③「そんなんじゃどこも受からないよ」——脅し系
不安をあおって動かそうとする声かけは、短期的には効くこともあります。でも長続きしません。
心理学では「外発的動機づけ」の中でも、恐怖や罰による動機はもっとも持続力が低いとされています。脅しで勉強を始めても、親の目がなくなった瞬間にやめてしまう。結局、自分から動ける子にはなれないんですね。
しかも、受験期は子ども自身がいちばん不安を感じている時期です。そこに親からの脅しが加わると、不安が膨らみすぎてフリーズしてしまうこともあります。
④「あなたには無理でしょ」——否定系
志望校を伝えたときに「え、そこ? 厳しくない?」と言ってしまったこと、ありませんか。親は現実的なアドバイスのつもりでも、子どもにとっては「お母さん(お父さん)は自分を信じてくれていない」という傷になります。
もちろん、明らかに現実とかけ離れている場合は話し合いが必要です。ただ、最初から「無理」と決めつけるのと、「その学校はこういう対策が必要だけど、一緒に考えようか」と伝えるのでは、子どもの受け取り方がまるで違います。
⑤ 勉強スケジュールを全部決める——過干渉
「月曜は数学、火曜は英語、19時から21時まで」と親が時間割を作ってしまうケース。管理してあげたい気持ちは愛情の裏返しだと思います。
ただ、これが続くと子どもは「指示がないと動けない状態」になってしまいます。受験本番は、試験会場にひとりで座って、自分の頭で考えなければなりません。そのとき「自分で決めて行動する力」がないと、実力を発揮できないんです。
でも、放っておいたら本当に何もしないんですけど…
「ざっくり」だけ一緒に決めて、細かい部分は本人に任せるのがコツです。「今週は理科と社会をやりたいんだね、いつやるかは自分で決めていいよ」くらいがちょうどいいですよ。
じゃあ、どう声をかければいい?
NG声かけを見て「じゃあ何も言えないの?」と思ったかもしれません。そんなことはないです。ポイントは「共感してから、選択肢を渡す」こと。
たとえば、こんな言い換えがあります。
- 「勉強しなさい」→「今日はどこまで進んだ?」と聞いてみる
- 「○○ちゃんは〜」→「先月よりここが伸びたね」と過去の自分と比べる
- 「どこも受からない」→「不安だよね。何か手伝えることある?」
- 「無理でしょ」→「その学校いいね。どんな対策が必要か一緒に調べてみようか」
- 「もっとちゃんとやりなさい」→「今週は何を重点的にやりたい?」
共通しているのは、子ども自身に考えさせる「問いかけ」になっている点です。指示ではなく質問にすることで、自己決定感が生まれます。
元保育士として感じること
わたしは以前、保育士として園で働いていました。2〜3歳の子どもでも、「お片付けしなさい!」と言うより「どっちから片付ける? ブロック? おままごと?」と選択肢を見せたほうが、すんなり動いてくれるんです。
これ、受験生にも同じことが言えます。年齢が上がっても、「自分で選んだ」という感覚は人を動かす大きな力になります。
園では「見守る保育」という言葉がよく使われていました。手は出さないけど、目は離さない。困ったときにすぐ助けられる距離にいる。受験期の親子関係も、まさにこの「見守り」のスタンスがいちばんうまくいくと感じています。
わが家のリアルな話
正直に言うと、わたしも全部のNG声かけをやってしまった経験があります。特に「勉強しなさい」は日常のあいさつレベルで言ってました。
転機になったのは、子どもに「お母さんに言われると、やろうと思ってたのにやりたくなくなる」と泣かれたこと。あのときは本当にこたえました。
そこから意識したのが、「勉強の中身には口を出さない。でも環境は整える」というルールです。リビングの照明を明るくする、飲み物を静かに置いておく、テレビの音量を下げる。そんな小さなことの積み重ねが、子どもにとっては「応援されている」と感じられるようです。
あと、わが家の場合は通信教育を取り入れたことで、親の管理負担がぐっと減りました。進捗が自動で見える化されるので、「今日やったの?」とわざわざ聞かなくていい。これだけで親子のギスギスが減ったのは大きかったです。
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「見守る」が難しいなら、仕組みに頼ってもいい
「見守りましょう」と言われても、何もしないのが不安で仕方ない。その気持ち、ものすごくわかります。
そんなときは、通信教育のようなサービスに「管理」の部分を任せてしまうのも一つの手です。たとえば進研ゼミなら、AIが学習計画を自動で組んでくれるので、親がスケジュールを作る必要がありません。子どもの進捗もアプリで確認できるから、「ちゃんとやってるかな」と声をかけずに済みます。
親がガミガミ言わなくていい仕組みがあると、声かけも自然と穏やかになります。
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まとめ:いちばんの応援は「信じて待つ」こと
受験生への声かけで大切なのは、「正しいことを言う」ことではなく、「子どもが安心できる空気をつくる」ことだと思います。
完璧な親でいる必要はありません。わたしも失敗だらけです。でも「あ、今のはまずかったな」と気づいて、次から少し変えてみる。その繰り返しで、親子の関係は少しずつ良くなっていきます。
もし声かけに自信がないなら、まずはひとつだけ試してみてください。「勉強しなさい」を「今日どこまで進んだ?」に変えるだけで、子どもの反応がちょっと変わるかもしれませんよ。
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