「部活から帰ってきたら、もうぐったりしていて勉強どころじゃない」
「このままで大丈夫なのかな」と思いながら、声をかけるタイミングも分からない。
わが家も、まったく同じでした。
中学生の部活は、想像していたよりずっとハードです。朝練があって、放課後も暗くなるまで。週末は試合。それでも本人は「やめたくない」と言う。親としては応援したいけれど、成績のことも気になる。その板挟みが、いちばんしんどいところだと思います。
この記事では、部活を続けたまま勉強時間を確保する方法を、わが家が10年かけて試してきたことをもとにお伝えします。きれいごとではなく、うまくいかなかったことも含めて書きます。
部活と勉強が両立できない、本当の理由
「時間がない」——たしかにそのとおりです。でも、うちの子を見ていて気づいたのは、問題は時間の量より「どの時間に勉強させようとしているか」だったということでした。
多くのご家庭が、こうなっていないでしょうか。
- 帰宅 → 夕食 → お風呂 → 22時すぎにようやく机へ
- 眠くて頭に入らない。1時間かけて数ページしか進まない
- 「休日にまとめてやる」と決める → 試合や練習で潰れる
- 「今日は疲れたから明日」が3日続く
一番エネルギーが残っていない時間帯に、一番重い作業をさせようとしている。これでは続きません。本人のやる気の問題ではなく、設計の問題です。
だから、やることは1つ。「長い時間」をあきらめて、「短い時間」を積み上げることに切り替えます。
わが家の場合|ECCジュニアを5年でやめた話
うちは子ども2人を、小4からECCジュニアに通わせていました。週1回の英語教室です。
結果から言えば、行かせてよかったと思っています。英語が「勉強」ではなく日常になり、中学に入ってから英語で困ることはありませんでした。上の子は高1で英検2級を取っています。
でも、5年間ずっと大変だったのは送り迎えでした。雨の中を往復した日。夕飯の支度を途中で止めて車を出した日。「今日は休ませようかな」と思った日は、数え切れません。
そこに中学の部活が重なると、時間割が完全に破綻します。部活で帰りが遅くなる、教室の時間に間に合わない、間に合っても本人がへとへと。続けるかどうかを決めたのは、成績ではなく生活のほうでした。
その後、中3から8か月だけ明光義塾に通いました。こちらは部活を引退したあとの時期です。自習室が使えたのが大きくて、家では絶対にやらない子が「塾に行けばやる」状態を作れました。ただ、週2回の夜の送迎が本当にきつかった。夕飯の途中で家を出る。それを8か月続けました。
この2つの経験から言えるのは、部活をやっている間は「移動が必要な習い事」を増やすほど苦しくなるということです。教材の質より、生活に収まるかどうかで決まります。
部活を続けながら勉強時間を作る3つの方法
① 帰宅後は「15分だけ」と決める
これがいちばん効きました。疲れている日は「今日は15分だけ」と先に伝えて机に向かわせる。15分で終わってもかまいません。
大事なのは進んだ量ではなく、ゼロの日を作らないことです。1日休むと2日になり、3日になる。そこから戻すのに何倍も時間がかかります。逆に15分でも続いていれば、テスト前に「やる場所」に戻ってこられます。
「15分なんて意味がないのでは」と思われるかもしれません。でも、机に向かうハードルが下がるので、実際には15分で終わらない日のほうが多くなります。始めることさえできれば、続きは本人が決めます。
② 移動時間と朝を使う
通学に片道15分かかるなら、往復30分。週5日で2時間半です。ここで英単語や、その日習ったことを頭の中で反芻するだけでも変わります。
部活で疲れる夜より、朝のほうが頭が働きます。朝練がある子には難しいですが、ない日だけでも15分早く起きると、夜の1時間より進むことがあります。
③ 週末は「潰れる前提」で組む
試合や練習で週末が飛ぶのは当たり前です。だから「土曜の午前が空いたらやる」ではなく、先に確保しておく。日曜の夜に2時間まとめて、ではなく、金曜の夜に30分。
予定が崩れることを前提に組んでおくと、崩れたときに「またできなかった」と落ち込まずにすみます。これは本人よりも、見ている親のメンタルのために大事でした。
学年別|バランスの取り方が変わります
中1|「習慣」だけ作れば十分
中1のうちは成績より、毎日机に向かう形を作ることを優先していいと思います。定期テストは範囲も狭く、直前でも取り返しがききます。この時期に15分の習慣がついていると、あとがまるで違います。
中2|いちばんきつい学年
部活の中心学年になり、学習内容も一気に難しくなります。「手つかずの月」が出てくるのはたいてい中2です。
うちもここでつまずきました。そのとき決めたのは、「全部やらなくていい。苦手な1教科だけやろう」ということ。範囲を狭めたら、かえって続くようになりました。
中3|引退後に一気に伸びる
部活を引退すると、驚くほど時間ができます。ただし、いきなり1日5時間はできません。15分の習慣が残っている子は、そこから自然に伸びていきます。ゼロの子は、まず机に座るところからになります。
下の子は、部活を引退した中3の7月から集団塾に通い始めました。決めたのは本人です。「行きたい」と言い出したときは正直おどろきましたが、今は楽しそうに通っています。
上の子のときは、親が「そろそろ塾かな」と考えて動きました。下の子は本人が言い出しました。同じ家でも、これだけ入り方が違います。本人が選んだほうが続く——これは上の子のときには分からなかったことです。
中3の冬、うちは講習の案内を見て正直「これは厳しい」と思いました。選んだのは「苦手な数学だけ講習を受けて、他は家でやる」という形です。理科と社会の暗記は家で映像授業を回しました。
そして大晦日と元日は勉強を休みにしました。「受験生なのに」と言われそうですが、あの2日間で本人の気持ちが少し戻ったように見えました。
成績が下がったとき、やってはいけないこと
部活が忙しい時期に成績が落ちるのは、珍しいことではありません。うちの子も2学期の最初のテストで、数学を30点近く落としたことがあります。
答案を見て「何があったの」と言いそうになりました。でも本人の顔を見たら、言えませんでした。私よりずっとショックを受けていたからです。その日は何も聞かず、「おつかれさま」とだけ言いました。
数日後、落ち着いてから一緒に答案を見返しました。すると、最初のほうでつまずいていただけだと分かりました。そこから先が全部崩れていたんです。
やったことは1つだけ。「つまずいたところだけ、もう一度やろう」。他の教科には触れませんでした。2週間ほどで本人が「わかるようになってきた」と言い出し、期末では元の点数に戻りました。
下がったときこそ、範囲を狭める。これがわが家の結論です。全部やり直させようとすると、部活で疲れている子はまず折れます。
部活を続けながら使える学習方法
① 映像授業|すき間時間と相性がいい
部活と両立させるなら、1回15分から見られる映像授業がいちばん現実的でした。分からなかった単元だけ単元ごとに戻れるので、「一次関数だけやり直す」のような使い方ができます。
スタディサプリ中学講座は月額2,178円(ベーシックコース)で全教科・全学年が見られます。塾の月謝と比べると負担がまるで違いますし、送迎がありません。この「送迎がない」というのが、部活のある家庭では本当に大きいです。
月額2,178円(ベーシックコース)・解約はいつでもOK
② 通信教育|定期テスト対策に強い
進研ゼミ中学講座は、定期テスト前の予想問題集がかなり役立ちました。通っている中学の教科書に合わせて出してくれるので、範囲の絞り込みに時間を使わずにすみます。
部活で時間がない子ほど、「何をやるか決める時間」が惜しい。そこを教材側が決めてくれるのは、思っている以上に効きます。合うかどうかは、無料の体験教材を見せてみるのが一番早いです。
資料請求は無料です/入会の申し込みも同じページからできます
③ 塾|自習室が目当てなら価値がある
家では絶対にやらないタイプなら、塾の自習室は選択肢になります。うちも中3で明光義塾を使いました。
ただし送迎の負担は先に計算しておくと安心です。週2回の夜の送迎が8か月。月謝に加えて講習費も乗ってきます。教材や指導の質より、この2つで続くかどうかが決まります。
なお、集団塾は部活引退後からでも十分間に合います。うちの下の子は中3の7月からでしたが、周りにも同じ時期に入ってくる子は多かったようです。「もう遅い」と思って諦める必要はありません。
よくある質問
Q. 部活をやめさせたほうがいいですか?
成績だけを理由にやめさせるのは、おすすめしません。元保育士として現場で感じていたのは、「これが得意」と言えるものが1つある子は、表情がまるで違うということです。部活がその1つになっているなら、それは勉強にも返ってきます。
ただし本人が「つらい」と言い始めたときは別です。子どもが嫌がり始めたら、方法を変えるタイミングだと思っています。
Q. 何時間くらい勉強すればいいですか?
時間で決めないほうが続きます。中1なら15分、中2で30分、中3の引退後に少しずつ増やす。「毎日ゼロにしない」だけを目標にしたほうが、結果的に総時間は増えます。
Q. 朝練がある日はどうすれば?
その日は割り切って何もしない、と決めてしまうのも手です。週に2日は「勉強しない日」があっていい。全部の日を埋めようとすると、続かないだけでなく、親子ともに疲れます。
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まとめ|両立は「減らす」ことから始まります
部活と勉強を両立させようとすると、つい「勉強を増やす」方向で考えてしまいます。でもわが家がうまくいったのは、いつも逆でした。
- 勉強時間を減らして、毎日15分に固定した
- 教科を減らして、苦手な1教科だけに絞った
- 送迎の必要な習い事を減らした
- 大晦日と元日は、休みにした
減らすと、続きます。続くと、戻ってこられます。
お子さんが部活を頑張っているなら、それはもう十分に走っている証拠です。そのうえで机に向かう15分を守れたら、それで上出来だと思います。
今つらいのは、お子さんのことをちゃんと見ているからです。その時間は、決して無駄になりません。
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