子どもにどう声をかけたらいいのか、悩んでいませんか? 「叱らない子育て」がいいと聞いてやってみたけどうまくいかない。かといって、感情的に言いすぎると後悔してしまう……。この記事では、元保育士としての経験と自分の子育てから学んだ「共感と線引きのバランス」についてお話しします。
「叱らない子育て」も「つい感情的になる子育て」もしっくりこない
「叱らない子育てがいいらしい」と聞いてやってみたけど、子どもがまったく言うことを聞かなくなった。かといって、つい声を荒げてしまうと自己嫌悪……。そんな経験、ありませんか?
わたしは元保育士として何百人もの子どもたちと関わってきましたが、現場で実感したのは「叱らない」も「つい感情的になってしまう」も、どちらも極端だとうまくいかないということでした。
じゃあ、どうすればいいの? その答えが「共感と線引きのバランス」です。
今日は、保育の現場で学んだことと、自分の子育てで実際に試してきた声かけのコツをお話しします。勉強の場面にも使える考え方なので、「子どもが勉強しなくて困ってる」という方もぜひ読んでみてください。
大切なのは「共感してから線引きする」という順番
結論からお伝えすると、子どもへの声かけで一番大事なのは「共感→線引き」の順番です。
子どもが何かを嫌がったり、ぐずったりしたとき、つい最初に「ダメでしょ!」と言いたくなりますよね。でも、いきなり否定から入ると、子どもは「自分の気持ちをわかってもらえなかった」と感じてしまいます。
反対に、共感だけして終わると「泣けば言うことを聞いてもらえる」と学んでしまうことも。だから、まず気持ちを受け止めて、そのあとでルールを伝える。この順番がポイントなんです。
共感が大事って聞くけど、それって甘やかしにならない?
共感と甘やかしはまったく別物です。「気持ちはわかるよ」と伝えたうえで、ダメなことはダメと伝えるのが共感+線引きのセットなんですよ。
保育園でよくある場面で考えてみよう
「帰りたくない!」に対する声かけ
保育園で毎日のように見ていた場面があります。お迎えの時間になっても「まだ遊びたい!帰りたくない!」と泣く子。保護者の方も困り果てて、無理やり抱えて帰ったり、「じゃああと5分だけね」とずるずる延長してしまったり。
こういうとき、わたしが保育の現場でやっていたのはこんな声かけです。
「もっと遊びたかったんだね。楽しかったもんね」(←共感)
「でも、今日はここでおしまいね」(←線引き)
たったこれだけですが、最初に気持ちを受け止めてもらえると、子どもは「わかってもらえた」と安心します。そのうえで「おしまい」と伝えると、すんなり切り替えられることが多いんです。
もちろん、一発で泣き止むわけじゃないこともあります。でも、毎回「遊びたかったんだね」と受け止め続けると、だんだん子ども自身が気持ちの切り替えを覚えていくんですよね。保育の現場でも、このやり方を続けているクラスの子は、数ヶ月後にはぐずる時間が目に見えて短くなっていました。
「泣けば通る」と思わせないために
ここで大事なのは、共感したあとに線引きをブレさせないことです。
「もっと遊びたかったんだね」と言ったあとに、泣かれて「じゃあもう少しだけ……」と折れてしまうと、子どもは「泣けば思いが通るんだ」と学習してしまいます。
わたし自身も、子どもが小さい頃にこれをやってしまった経験があります。一度折れるとどんどんエスカレートして、毎回同じバトルの繰り返しになるんですよね。
だからこそ、「気持ちは受け止める。でもルールは変えない」。この2つをセットにすることが大切です。
勉強の声かけにも使える「共感→線引き」
この「共感→線引き」の考え方は、勉強の声かけにもそのまま使えます。
「勉強しなさい!」が逆効果になる理由
子どもが宿題をやらない、テスト前なのにスマホばかり……。そんなとき、つい「勉強しなさい!」と言ってしまいがちですよね。
でもこの一言、子どもからすると「自分の状況をわかってもらえないまま、一方的に命令された」と感じてしまうことが多いんです。だから反発するし、やる気もなくなる。
保育園のお迎え場面と同じで、いきなり「こうしなさい」から入ると、子どもの心は閉じてしまいます。
具体的な声かけの例
たとえば、こんなふうに変えてみるとどうでしょう。
×「勉強しなさい」
○「今日は学校どうだった? 宿題、どのくらい出た?」(←まず関心を寄せる=共感)
○「そっか、疲れてるんだね。でも夕ご飯までにここだけやっちゃおうか」(←線引き)
ポイントは、最初に子どもの状況を聞くこと。「今日はどこまで進んだ?」「何が難しかった?」と聞くだけで、子どもは「気にかけてもらえてる」と感じます。そのうえで「ここまではやろうね」と具体的なゴールを示すと、動き出しやすくなります。
わが家で実際にやっているのは、夕ご飯前の15分だけ「今日の分」を一緒に確認する時間を作ること。「何をやるか」がはっきりしていると、子どもも取りかかりやすいみたいです。逆に「勉強しなさい」だけだと、何から手をつけていいかわからなくてフリーズしてしまうことが多かったんですよね。
毎日それをやるのって、正直しんどいときもあるよね……。
完璧にやろうとしなくて大丈夫。10回のうち2〜3回できたら上出来です。親だって人間ですから、余裕がないときは「今日は無理!」って日があっていいんですよ。
声かけだけで限界を感じたら、仕組みの力を借りるのもあり
声かけを工夫しても、毎日親が学習を管理し続けるのは大変ですよね。特に中学生になると勉強の内容も難しくなって、「教えてあげたいけど、もう自分じゃわからない」ということも出てきます。
そこで注目したいのが通信教育です。親が「勉強しなさい」と言わなくても、教材が学習の流れを作ってくれるので、声かけのストレスを減らしやすくなります。
たとえば進研ゼミ中学講座は、1回あたり15分程度で取り組める設計になっているので、「とりあえずこれだけやろうか」と声をかけやすいと評判です。子どもも「これだけならやれるかも」と思えるハードルの低さがポイントです。
「勉強しなさい」と毎日言い続けるのは、親もしんどいし子どもとの関係も悪くなりがちです。声かけの工夫+教材の力、両方を組み合わせると親子ともにラクになりますよ。
ちなみに、通信教育は「今日これをやればOK」が明確なので、親が何を勉強させるか考えなくていいのが地味に助かります。声かけも「今日の分、終わった?」だけで済むので、バトルになりにくいんですよね。
▶ あわせて読みたい:くにたて式の勉強法で親がラクになる!おすすめ本4冊を紹介
まとめ:まずは「そっか、〇〇だったんだね」から始めてみよう
子どもへの声かけって、正解がひとつじゃないから難しいですよね。でも、ひとつだけ覚えておくなら「共感が先、線引きがあと」。これだけで、子どもの反応がだいぶ変わります。
「もっと遊びたかったんだね」「疲れてるんだね」。たったひと言、気持ちを受け止める言葉を最初にかけるだけで、そのあとの「でもここまではやろうね」がすっと入っていきます。
もちろん、毎回うまくいくわけじゃありません。わたしも今でも感情的になることはあります。でも、「あ、今いきなり否定から入っちゃったな」と気づけるだけで、次の声かけが変わってきます。
完璧な声かけじゃなくていい。「気持ちを先に聞く」、今日からこれだけ意識してみてくださいね。
勉強の声かけがどうしても難しいと感じたら、通信教育やくにたて式の考え方も参考になります。親が全部がんばらなくても大丈夫。使えるものは使って、親子でラクに過ごせる方法を見つけていきましょう。








コメント