毎回の児童手当、いつの間にか生活費と一緒に使っていた——そんなご家庭は多いと思います。責められる話ではありません。物価も上がるなかで、それだけ毎月がぎりぎりというだけのことです。ただ、児童手当は第1子・第2子でも高校卒業までの合計が約234万円。国公立大学の4年分にかなり近い金額で、「なんとなく」で使うにはもったいないお金です。この記事では、元保育士×FP2級のママが、2026年時点の制度と「無理のない使い道の決め方」を整理します。
- 児童手当を結局いくらもらえるのか知りたい
- 貯めるべきか、使っていいのか迷っている
- 気づくと生活費に消えていて焦っている

児童手当、貯めなきゃと思いつつ、いつの間にか生活費に混ざってしまって…。



あるあるです。がんばって守ろうとしても続かないお金なので、「仕組み」で守る方法を紹介しますね。
前半で2026年時点の支給額と総額を確認し、後半で配分の考え方と、使い込みを防ぐ実務のコツをお話しします。
児童手当はいくらもらえる?【2026年時点】
まず制度の確認からです。児童手当は2024年10月の拡充で大きく変わり、高校生年代まで対象が広がって所得制限もなくなりました。支給は偶数月の年6回です。金額を表で見てみましょう。金額や条件は今後も変わる可能性があるので、最新はこども家庭庁やお住まいの自治体の案内で確認してくださいね。
| 子どもの年齢 | 月額(第1子・第2子) | 月額(第3子以降) |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | 15,000円 | 30,000円 |
| 3歳〜高校生年代 | 10,000円 | 30,000円 |
高校卒業までの合計は約234万円
第1子・第2子の場合、0〜2歳の3年間で54万円、3歳から高校卒業までで約180万円。合計するとおよそ234万円になります。毎月は1万円でも、積み重なると大学の入学金と授業料が視野に入る金額です。まずこの「合計の大きさ」を知ることが、使い道を考える出発点になります。
第3子以降は総額600万円を超える計算
第3子以降は一律月3万円なので、単純計算で総額600万円を超えます。なお「第3子」の数え方は、上の子が22歳年度末までなら人数に含めるルールです。数え方で金額が大きく変わるため、お子さんが3人以上いる家庭は自治体の窓口で確認しておくと安心です。
高校生年代は申請が必要な場合がある
拡充で対象になった高校生年代の分は、家庭によっては申請手続きが必要なケースがあります。「もらえるはずなのに止まっている」ことに気づかないのが一番もったいないので、支給月に振り込みがあるか、一度通帳で確認してみてください。
使い道に「正解」はある?FPママの考え方
「全部貯金すべき」と言われると苦しくなりますよね。私は、児童手当の使い道に唯一の正解はないと考えています。ただし「なんとなく生活費に混ざる」のだけは避けたい。そこで、目的を3つに分けて考えるのがおすすめです。
基本は「大学費用の土台」にする
教育費でいちばん大きな山は大学です。児童手当を「大学費用の専用口座」に自動で移すだけで、土台の200万円台が仕組みで貯まります。先取りにしてしまえば、残りの家計で普通に暮らすだけでOK。がんばって我慢する必要はありません。
「教育の実費」に使うのは立派な使い道
進級のたびの制服や教材、検定料、講習費——子どものためにまとまって出るお金に充てるのは、後ろめたく思う必要のない正しい使い道です。わが家も毎年4月は、習い事の教材費が約2万円まとめて出る月でした。こうした「年に数回の出費の山」に児童手当を充てると、月々の家計がならされて楽になります。
生活費に使う時期があってもいい
収入が下がった時期や物価高のいま、生活費に使う判断が必要なときもあります。大事なのは「今は生活費に使う」と決めて使うこと。なんとなく消えるのと、決めて使うのとでは、家計の立て直しやすさがまったく違います。
「全部貯める」か「全部使う」かの二択じゃなくて、割合を決めればいいんだね。
使い込みを防ぐ仕組みづくり3ステップ
考え方が決まったら、あとは仕組みです。ポイントはひとつだけ。児童手当を、生活費と同じ口座に置きっぱなしにしないことです。手順は3ステップで、一度やれば終わりです。
① 受取口座とは別の「教育費口座」を用意する
いま使っていない口座があればそれで十分です。名義や銀行を変える必要はありません。「見えない場所に置く」だけで、使い込みの大半は防げます。
② 支給日の翌日に自動振替を設定する
偶数月の支給日に合わせて、自動で教育費口座へ移る設定をします。手動で移す運用は、忙しい月に必ず忘れます。設定は銀行アプリから10分ほどでできることが多いですよ。
③ 年に1回だけ残高を見る
毎月見る必要はありません。年に1回、進級の時期に「いくら貯まったか」を確認するだけ。貯まっていく数字が見えると、続ける励みになります。
NISAや学資保険で増やすべき?
「貯めるだけではもったいない、運用すべき」という情報も目にしますよね。私は特定の金融商品をおすすめできる立場ではないので、考え方だけお伝えします。原則はシンプルで、使う時期が決まっているお金は、大きく減る可能性のある置き場所に全部入れないこと。大学入学の年は動かせないからです。増やす選択肢を検討する場合も、まず「減っては困る分」を確保してから。具体的な商品選びは、金融機関や中立的なFP相談で確認してくださいね。教育費全体の考え方は教育費はいくら必要?の記事で詳しく解説しています。
児童手当のよくある質問
Q. 支給日はいつですか?
偶数月(4・6・8・10・12・2月)に、前月までの2か月分がまとめて振り込まれるのが基本です。正確な支給日は自治体によって数日前後するので、お住まいの市区町村の案内で確認してください。
Q. 所得制限はもうないのですか?
2024年10月分から所得制限は撤廃されています。以前の制度で対象外だった家庭も、いまは受け取れます。手続きが必要だった経過措置の時期もあったため、心当たりがある方は振り込み実績を確認してみてください。
Q. 高校生になったら何か手続きは必要ですか?
中学卒業までの受給者は原則そのまま継続されますが、状況によって届け出が必要なケースがあります。高校進学のタイミングで一度、自治体からのお知らせを確認しておくと安心です。
Q. 児童手当だけで大学費用は足りますか?
国公立の4年間(約250万円)なら、児童手当の総額約234万円でかなりの部分をカバーできる計算です。私立や下宿を考えるなら上乗せが必要になります。足りない分の考え方は教育費の記事でシミュレーションしています。
Q. 途中からでも貯め始める意味はありますか?
あります。たとえば中1から高校卒業まで全部貯めるだけでも約72万円。受験期の塾代や入学金の一部になる金額です。始めるのに遅すぎるタイミングはありません。
まとめ|「なんとなく」から「決めて使う」へ
最後に要点を振り返ります。
- 第1子・第2子でも総額約234万円、第3子以降は600万円超の計算
- 所得制限なし・高校生年代まで・偶数月の年6回支給
- 基本は大学費用の専用口座へ自動で先取り
- 教育の実費に使うのも立派な使い道。「決めて使う」が合言葉
- 増やす前に「減っては困る分」の確保を



まずは口座を分けて、自動振替の設定をしてみます。これならできそう!



それで十分な第一歩です。続けていけば、少しずつ大学費用の土台になっていきますよ。
児童手当は、家計が苦しいときの味方でもあり、将来の学費の土台でもあります。どう使うかを一度決めてしまえば、あとは仕組みが働いてくれますよ。教育費の全体像もあわせてどうぞ。









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